害虫駆除の費用相場を比較|ゴキブリ・ハチ・シロアリ別の料金目安

🕒 2026-09-10

害虫駆除の費用相場を、ゴキブリ・ハチ・シロアリ・トコジラミなど種類別に解説します。料金を左右する施工面積や巣の位置、訪問回数、追加作業のほか、見積書の確認方法、格安広告による高額請求を避けるポイント、賃貸住宅や自治体へ相談する際の注意点、信頼できる業者の選び方まで分かりやすくまとめました。

ゴキブリ、ハチ、シロアリ、トコジラミなどが発生したとき、業者へ依頼するといくらかかるのか分からず、不安に感じる人は少なくありません。

害虫駆除の費用は、虫の種類だけで決まるものではありません。住宅の広さ、発生範囲、巣の位置、家具の量、施工方法、訪問回数によって最終金額が変わります。

ウェブ広告に「500円から」「基本料金980円」などと表示されていても、その価格だけで作業が完了するとは限りません。国民生活センターも、住宅の大きさや構造、害虫の発生状況によって作業内容と料金が異なるため、極端に安い広告には注意するよう呼びかけています。

害虫駆除の費用相場一覧

害虫駆除には全国共通の定価がないため、相場を確認するときは、どの作業と面積を含む料金なのかを見る必要があります。

以下は、2026年9月10日時点で確認できる全国対応事業者の公開料金例です。

害虫の種類公開料金の目安主な条件
ゴキブリ50㎡以下27,500円~スポット施工
ゴキブリ100㎡以下44,000円~面積に応じて変動
アシナガバチ22,000円駆除と巣1個の除去
ミツバチ38,500円駆除と巣1個の除去
スズメバチ49,500円駆除と巣1個の除去
シロアリ1㎡あたり2,475円バリア工法
シロアリ50㎡以下123,750円最低施工料金の例
トコジラミ20㎡で93,500円の例ベッド1台、クローゼットを含む

ゴキブリ駆除の公開価格は、50㎡以下で27,500円から、100㎡以下で44,000円から、150㎡以下で55,000円からです。実際にはスタッフが現地を確認したうえで料金が提示され、繁殖が始まっている場合は定期施工が必要になることもあります。

ハチ駆除は種類によって料金差があり、公開例ではアシナガバチが22,000円、ミツバチが38,500円、スズメバチが49,500円です。いずれも基本駆除と巣1個の撤去を含む料金ですが、巣が複数ある場合は追加費用が設定されています。

シロアリのバリア工法は1㎡あたり2,475円で、1階床面積が50㎡以下の場合は一律123,750円、60㎡では148,500円という料金例があります。建物内にシロアリが生息している場合や、特殊な施工が必要な場合は追加料金が発生する可能性があります。

トコジラミ駆除は、洋室20㎡で93,500円という公開例があります。内訳は基本料金66,000円、ベッド1台22,000円、クローゼット5,500円です。部屋の広さ、家具の数、被害範囲によって実際の料金は変動します。

表の価格は特定事業者の公開料金であり、全国平均や一律の定価ではありません。複数社を比較するときは、施工面積、作業内容、訪問回数、保証条件をそろえることが重要です。

害虫駆除費用の内訳

害虫駆除の見積もりは、一般的に次の費用で構成されます。

害虫駆除の総額=調査・出張費+基本作業費+薬剤・資材費+追加作業費+再訪問・保証費

主な料金項目は次のとおりです。

・現地調査費、出張費 ・害虫の特定と発生源調査 ・薬剤散布、ベイト剤、トラップの設置 ・巣の撤去や害虫の回収 ・家具や荷物の移動、養生 ・侵入口の封鎖 ・清掃、除菌、消臭 ・再訪問、定期点検 ・夜間、休日の緊急対応費 ・有料駐車場や遠方への移動費

見積書に「害虫駆除一式」とだけ書かれている場合は、どこまでの作業が含まれているのか分かりません。対象となる部屋、使用する薬剤、施工回数、再発防止作業を項目別に確認しましょう。

害虫の種類別に見る料金の違い

ゴキブリ駆除の相場

ゴキブリ駆除は、室内へ偶然侵入した1匹に対応する場合と、すでに繁殖している場合で作業内容が異なります。

スポット施工では、ゴキブリの隠れ場所や侵入経路を調査し、ベイト剤や調査用トラップを設置する方法があります。一定期間後に捕獲状況や薬剤の状態を確認し、駆除効果を判定するサービスもあります。

複数の部屋で幼虫やふんを確認している場合は、単発作業ではなく定期施工を提案される可能性があります。見積もりでは、次の内容を確認してください。

・何部屋まで基本料金に含まれるか ・薬剤散布とベイト剤の両方を行うか ・侵入口の調査と封鎖が含まれるか ・効果確認の再訪問があるか ・繁殖していた場合の追加料金はいくらか ・保証期間中の再施工は有料か

ハチの巣駆除の相場

ハチの巣駆除は、ハチの種類、巣の大きさ、巣の数、作業場所の高さによって費用が変わります。

公開価格では、巣を1個追加する場合、アシナガバチは5,500円、ミツバチは22,000円、スズメバチは27,500円が加算されます。

軒下など手の届きやすい場所より、屋根裏、床下、壁の内部、高い木の上にある巣の方が料金は高くなりやすくなります。防護装備、高所作業車、足場、建材の取り外しなどが必要になるためです。

スズメバチの巣を見つけた場合は、水をかけたり、大きな音を出したり、近づいて写真を撮ったりしないでください。さいたま市も、巣を刺激せず近づかないことを案内しています。

シロアリ駆除の相場

シロアリ駆除は、一般的に建物の1階床面積を基準として計算されます。

主な方法には、床下や木部へ薬剤を施工するバリア工法と、建物周辺に薬剤入りの器具を設置して管理するベイト工法があります。工法によって初回料金と継続管理費の考え方が異なります。

バリア工法では、施工後の保証や定期点検が付く商品もあります。公開例では5年間の保証と年1回の無料点検が案内されていますが、限度額や適用条件が設定されているため、保証書の内容を確認する必要があります。

シロアリ被害で床材や柱が傷んでいる場合は、駆除費用とは別に建物の補修費が必要になる可能性があります。

トコジラミ駆除の相場

トコジラミは、ベッド、ソファ、クローゼット、畳や家具の隙間などに潜むため、部屋の面積だけでは料金を判断できません。

寝具や家具が多い住宅では、処理対象と作業時間が増えます。隣室へ広がっている場合や、卵を含めた対策のため複数回の訪問が必要な場合もあります。

見積もりでは、次の項目を確認しましょう。

・ベッドや寝具の処理が含まれるか ・クローゼットやソファが別料金か ・何部屋を施工するか ・予定している訪問回数 ・家具移動や廃棄の費用 ・再発時の再施工条件

費用が高くなる主な原因

害虫駆除の料金が上がりやすいのは、作業範囲や安全対策が増える場合です。

費用が高くなる条件必要になりやすい作業
発生範囲が複数室に広がっている薬剤、作業時間、訪問回数の追加
巣が屋根裏や床下にある狭所作業、防護作業
巣が高所にあるはしご、高所作業車、足場
家具や荷物が多い移動、養生、清掃
侵入口が複数ある穴埋め、防虫網、補修
夜間・休日に依頼する時間外対応費
再施工が必要再訪問費、薬剤費
駐車場所がない有料駐車場代

公開料金でも、駐車スペースを用意できない場合の駐車料金や、休日・夜間作業の追加費用が利用者負担になる場合があると案内されています。

追加作業が必要になった場合は、作業を始める前に内容と金額を確認し、変更後の見積書を受け取ってください。

自分で駆除するか業者へ頼むか

害虫を一度だけ見かけ、発生場所が限定されている場合は、市販の薬剤やトラップで対応できることがあります。

一方、次のような場合は専門業者への相談を検討した方が安全です。

自力で対応しやすい状態業者へ相談したい状態
1匹だけ見つけた同じ害虫を繰り返し見かける
発生場所が限定されている複数の部屋に広がっている
小さなアリなど危険性が低いスズメバチの巣がある
市販品で改善している使用しても改善しない
建物への被害がないシロアリ被害が疑われる
家具や寝具への広がりがないトコジラミが疑われる

薬剤を使用するときは製品表示を守り、異なる薬剤を自己判断で混ぜないようにしましょう。子どもやペットがいる場合は、使用場所や換気、入室できる時間も確認する必要があります。

害虫駆除の見積もりで確認すること

相見積もりを取るときは、各社へ同じ条件を伝えます。

・害虫の種類または特徴 ・発見した場所と回数 ・住宅の広さと部屋数 ・戸建てか集合住宅か ・巣や被害箇所の写真 ・家具や寝具の量 ・希望する作業範囲 ・夜間や休日対応の必要性

見積書では、次の内容を確認してください。

確認項目チェックする内容
調査・出張費契約しない場合も必要か
作業範囲対象となる部屋や場所
駆除方法薬剤、トラップ、巣の撤去
施工回数1回で完了するか、再訪問があるか
追加料金高所、夜間、家具移動など
保証期間、対象害虫、再施工条件
キャンセル何日前から料金が発生するか
支払総額消費税と諸経費を含むか

価格差が大きい場合は、薬剤の違いよりも、施工面積、訪問回数、侵入口対策、保証範囲が異なっている可能性があります。

害虫駆除費用を抑える方法

自治体の制度を確認する

自治体によっては、スズメバチの巣の駆除、防護服の貸し出し、相談窓口や専門団体の案内を行っています。

さいたま市では、条件を満たす住宅や敷地内のスズメバチの巣について委託業者が駆除し、市が費用を負担しています。一方、集合住宅の共用部分や駆除が困難な巣などは対象外です。制度は自治体ごとに異なるため、民間業者へ依頼する前に居住地域の公式情報を確認しましょう。

賃貸住宅では管理会社へ先に連絡する

賃貸住宅で害虫が発生した場合は、自分で業者を手配する前に、管理会社や大家へ連絡してください。

共用配管、建物の隙間、外壁などが原因の場合は、建物側で対応する可能性があります。国民生活センターも、賃貸住宅では業者への依頼前に管理会社や大家へ相談する方法を案内しています。

同じ条件で2~3社を比較する

一番安い見積もりだけを選ぶのではなく、税込総額、施工内容、訪問回数、保証を比較してください。

現地調査を受けたあと、その場ですぐ契約せず、見積書を持ち帰って比較することも重要です。

発生状況を記録する

安全な範囲で害虫や被害箇所を撮影し、発見した日時と場所を記録します。

ただし、ハチの巣や床下、屋根裏など危険な場所へ近づいて撮影する必要はありません。

害虫駆除業者の選び方

業者を選ぶときは、口コミや広告料金だけでなく、調査方法、薬剤の説明、保証と事業者情報を確認しましょう。

・会社名、所在地、固定の連絡先が確認できる ・作業前に現地調査を行う ・書面の見積書を発行する ・使用する薬剤と注意事項を説明する ・追加料金の条件を明示する ・再発保証の範囲と免責事項を説明する ・作業報告書を発行する ・契約を急がせない

「建築物ねずみ昆虫等防除業」には都道府県知事による登録制度があります。登録には機械器具、専用保管庫、防除作業監督者、従事者研修などの基準が設けられています。ただし、登録を受けていない事業者の営業を禁止する免許制度ではないため、登録の有無だけではなく、見積もりや施工体制も含めて判断する必要があります。

格安広告による高額請求に注意

国民生活センターには、「約500円から」と表示された業者へゴキブリ駆除を依頼したところ約20万円を請求された事例や、「約1,000円から」という広告を見て依頼し、8畳程度の部屋で約50万円を請求された事例が寄せられています。

極端に安い料金を見つけた場合は、電話の段階で次の内容を確認しましょう。

・最低料金が適用される具体的な条件 ・出張費、調査費、薬剤費の有無 ・現地調査後に書面で総額が提示されるか ・追加作業には事前の承諾が必要か ・契約しない場合のキャンセル料 ・作業後の保証や再訪問費

想定を大きく超える金額を請求され、納得できない場合は、その場で安易に全額を支払わず、広告画面、見積書、契約書、作業前後の写真を保存してください。

事前提示額と実際の請求額が大きく異なる場合などは、訪問販売としてクーリング・オフが適用できる可能性があります。困ったときは消費者ホットライン「188」へ相談できます。

よくある質問

害虫駆除の費用は平均いくらですか?

害虫の種類によって大きく異なります。公開料金例では、ゴキブリ駆除が50㎡以下で27,500円から、アシナガバチが22,000円、スズメバチが49,500円、シロアリが50㎡以下で123,750円です。これらは全国平均ではなく、具体的なサービスの参考料金です。

ゴキブリ1匹の駆除でも数万円かかりますか?

駆除対象は目の前の1匹だけではなく、侵入経路、隠れ場所、繁殖状況の調査を含む場合があります。そのため数万円になることがあります。どの調査と処理が含まれるかを確認してください。

害虫駆除は1回で終わりますか?

害虫と発生状況によって異なります。偶然侵入した虫なら1回で済む場合がありますが、繁殖したゴキブリ、シロアリ、トコジラミでは複数回の施工や継続管理が必要になる可能性があります。

再発保証があれば無料で再施工してもらえますか?

必ずしもすべての再発が無料になるとは限りません。同じ害虫、同じ施工場所、保証期間内などの条件が設定されている場合があります。保証期間だけでなく対象と免責事項を確認しましょう。

賃貸住宅の害虫駆除費用は誰が負担しますか?

害虫の発生原因や賃貸借契約によって異なります。室内の管理状態が原因なのか、建物の隙間や共用部分が原因なのかを確認する必要があるため、業者を呼ぶ前に管理会社や大家へ相談してください。

数百円の害虫駆除広告は信用できますか?

数百円は基本料金や一部作業だけを表示している可能性があります。国民生活センターは、3桁台などの極端な格安料金で実際の駆除作業を依頼できることはまずないとして注意を呼びかけています。

まとめ

害虫駆除の費用相場は、ゴキブリ、ハチ、シロアリ、トコジラミなど害虫の種類によって異なります。さらに施工面積、巣の位置、家具の量、訪問回数、侵入口対策によって最終金額が変わります。

見積もりでは、広告の最低料金ではなく、調査費、薬剤費、追加作業、再訪問、保証を含む税込総額を確認してください。

賃貸住宅では管理会社や大家、ハチの巣では自治体へ先に相談することで、自己負担を抑えられる可能性があります。複数社から同じ条件で見積もりを取り、施工内容と保証範囲を比較することが、料金トラブルを避けるための重要なポイントです。