害虫駆除の費用はいくら?種類別の相場・追加料金・業者選びを解説

🕒 2026-09-08

害虫駆除の費用は、ゴキブリなら1万~5万円台、ハチの巣は1万~2万円、トコジラミは30㎡で5万~8万円台が目安です。発生範囲、巣の位置、作業回数で総額は変わるため、見積もりでは薬剤、追加作業、再発保証を確認しましょう。広告の最低価格だけで判断せず、同じ条件で複数社を比較することも重要です。

害虫駆除の費用相場

2026年9月時点で確認できる公開相場では、ゴキブリ駆除は1万~5万5,000円、ダニ駆除は2万~6万円、ノミ駆除は1万5,000~4万円程度が目安です。ハチの巣は1か所1万~2万円、シロアリは床面積50㎡で5万~10万円、トコジラミは延べ床面積30㎡で5万3,000~8万3,000円という掲載例があります。

害虫の種類費用相場の目安料金が変わる主な条件
ゴキブリ約1万~5万5,000円部屋数、発生数、侵入口対策
ハチの巣1か所約1万~2万円ハチの種類、巣の大きさ、高さ
シロアリ50㎡で約5万~10万円施工面積、床下環境、被害状況
トコジラミ30㎡で約5万3,000~8万3,000円部屋数、家具、施工回数
ダニ約2万~6万円部屋の広さ、寝具や家具の量
ノミ約1万5,000~4万円発生範囲、ペットの有無、再施工
アリ・ムカデなど約1万~5万円前後巣の場所、屋内外の施工範囲

表の金額は公開されているサービス料金をもとにした目安であり、全国一律の価格ではありません。出張費、侵入口の封鎖、家具の移動、清掃、再施工などが別料金になる場合があります。

また、シロアリによって柱や床材が損傷している場合、駆除費とは別に建物の修繕費が必要になる可能性があります。

害虫駆除費用の主な内訳

害虫駆除の見積もりは、一般的に次の費用で構成されます。

・現地調査費、出張費 ・基本作業料金 ・薬剤やトラップなどの材料費 ・作業員の人件費 ・巣や害虫の回収、処分費 ・侵入経路の封鎖費 ・清掃、消毒、消臭費 ・再訪問や定期点検の費用 ・夜間、早朝、緊急対応料金

「基本料金」には、害虫を1匹処理するだけの作業しか含まれていないケースもあります。薬剤散布や再発防止工事まで含まれているか、見積書で確認しましょう。

現地調査費

電話や写真だけで概算を出す事業者もありますが、発生範囲が広い場合や巣の位置が分からない場合は、現地調査が必要です。

調査費や見積もり料が無料でも、依頼を断った場合に出張費が発生することがあります。訪問を依頼する前に、見積もり後に契約しなかった場合の料金も確認してください。

駆除作業費

駆除作業費には、薬剤の散布、毒餌やトラップの設置、巣の撤去などが含まれます。

同じ害虫でも、一部屋だけを施工する場合と、住宅全体を施工する場合では料金が異なります。使用する薬剤の種類、施工面積、作業時間も費用に影響します。

再発防止費

害虫を一時的に処理しても、侵入口や発生原因が残っていると再び現れる可能性があります。

再発防止作業には、次のような内容があります。

・配管周辺や壁の隙間をふさぐ ・換気口に防虫網を設置する ・毒餌や粘着トラップを設置する ・排水口や食品保管場所を点検する ・一定期間後に再調査を行う

再発防止が基本料金に含まれているか、別途オプションなのかを確認しましょう。

害虫の種類によって費用はどう変わる?

ゴキブリ駆除

ゴキブリ駆除は、目の前にいる1匹を処理するだけなのか、巣や侵入経路まで調査するのかによって料金が変わります。

キッチンや洗面所など一部の施工で済む場合は費用を抑えやすい一方、複数の部屋で発生している場合や、集合住宅で配管周辺の対策が必要な場合は高くなることがあります。

見積もりでは、次の内容を確認してください。

・何部屋まで料金に含まれるか ・薬剤散布と毒餌設置の両方を行うか ・侵入口の封鎖が含まれるか ・施工後の再訪問があるか ・再発保証の期間と条件

国民生活センターには、「約1,000円から」と表示された業者へ依頼したところ、8畳程度の部屋の駆除や薬剤散布などで約50万円を請求された相談例があります。極端に安い広告表示をそのまま信用しないことが重要です。

ハチの巣駆除

ハチの巣駆除は、ハチの種類、巣の大きさ、設置場所の高さで費用が変わります。

軒下など作業しやすい場所にある小さな巣よりも、屋根裏、床下、高い木の上や壁の内部にある巣の方が高くなる傾向があります。高所作業車や足場が必要な場合は、追加料金が発生する可能性があります。

特にスズメバチなど攻撃性が高いハチの巣は、無理に自分で撤去せず、専門業者への相談を検討してください。自治体も、大きなスズメバチの巣を自分で駆除しないよう案内しています。

シロアリ駆除

シロアリ駆除は、一般的に1階の床面積を基準に計算されます。公開相場では、10㎡あたり1万~3万円、50㎡では5万~10万円程度の掲載例があります。

費用を左右する主な条件は次のとおりです。

・施工する床面積 ・床下へ入れる点検口の有無 ・シロアリの種類 ・被害範囲 ・薬剤の種類と施工方法 ・木部への注入処理の有無 ・施工後の保証期間

床下が狭い、基礎で区切られている、点検口を新設する必要がある場合は追加費用が発生する可能性があります。

トコジラミ・ダニ駆除

トコジラミやダニは、寝具、ベッド、ソファ、カーペットなど広い範囲の処理が必要になる場合があります。

トコジラミ駆除の掲載相場は、延べ床面積30㎡で約5万3,000~8万3,000円です。施工面積や家具の量によっては、一度の作業ではなく複数回の訪問を提案されることもあります。

見積もりでは、次の点を確認しましょう。

・一部屋だけか住宅全体か ・寝具や家具の処理が含まれるか ・施工回数は何回か ・再訪問費が含まれるか ・保証期間中の再施工が有料か無料か

追加料金が発生しやすいケース

害虫駆除では、現場の状況によって基本料金以外の費用が加算されることがあります。

追加費用が発生する条件主な追加作業
夜間・早朝の依頼緊急出張料金
巣が高い場所にある高所作業、はしご、足場
屋根裏や床下に入る狭所作業、防護作業
発生範囲が広い薬剤と作業員の追加
家具や荷物が多い移動、養生、清掃
侵入口が複数ある穴埋め、防虫網の設置
1回で完了しない再訪問、追加施工
遠方から訪問する出張費、駐車料金

作業当日に初めて追加料金を提示された場合は、内容と金額を確認し、同意してから作業を進めてもらいましょう。

自分で駆除するか業者へ依頼するか

害虫を1匹だけ見つけた場合や、発生範囲が限定されている場合は、市販品で対応できることがあります。

一方、次のような状態では専門業者への相談を検討した方が安全です。

自分で対応しやすい状態業者への相談を検討したい状態
ゴキブリやアリを1匹見つけた同じ害虫を繰り返し見かける
発生場所が特定できている巣や発生源が分からない
小さな範囲だけで発生している複数の部屋に広がっている
市販品で改善している市販品を使っても改善しない
危険性の低い場所にいるスズメバチの巣がある
建物への被害がないシロアリ被害の疑いがある

市販の薬剤を使用するときは、表示された使用方法を守り、複数の薬剤を自己判断で混ぜないでください。子どもやペットがいる家庭では、使用場所や入室できる時間についても確認が必要です。

賃貸住宅で害虫が発生した場合

賃貸住宅で害虫が発生した場合は、自分で業者を呼ぶ前に、管理会社や大家へ連絡することが大切です。

建物の隙間や共用配管などに原因がある場合と、室内の保管状況などに原因がある場合では、対応方法や費用負担が異なる可能性があります。国民生活センターも、賃貸住宅では駆除業者へ依頼する前に管理会社や大家へ相談する方法を案内しています。

特に廊下、外壁、共用ごみ置き場などで発生している場合は、建物の管理主体へ連絡しましょう。

害虫駆除業者へ依頼する流れ

段階主な内容確認事項
問い合わせ害虫の種類、場所、写真を伝える電話だけで料金が確定するか
現地調査発生源、範囲、侵入口を確認調査費と出張費
見積もり作業方法と金額を提示税込総額、追加料金
作業準備食品、寝具、ペットなどを移動入室制限と注意事項
駆除作業薬剤、トラップ、巣の撤去など契約外の作業がないか
完了確認発生原因と予防策を説明保証期間と再施工条件

作業開始前に見積書を受け取り、作業範囲と税込総額を確認してください。口頭だけで追加作業を依頼すると、請求内容を確認しにくくなります。

害虫駆除費用を抑える方法

発生場所の写真を用意する

安全な範囲で、害虫や巣、発生場所の写真を撮影しておくと、電話やオンラインで概算を出してもらいやすくなります。

ただし、ハチの巣や屋根裏など、危険な場所へ近づいて撮影する必要はありません。

同じ条件で複数社を比較する

複数社へ見積もりを依頼するときは、次の条件をそろえます。

・害虫の種類 ・住宅の広さと部屋数 ・発生している場所 ・確認した回数 ・希望する施工範囲 ・再発防止工事の有無 ・希望する保証期間

最低価格だけでなく、駆除方法、施工回数、追加費用と保証を含めて比較しましょう。

自治体の支援制度を確認する

自治体によっては、スズメバチの巣の駆除、業者の紹介、防護服の貸し出しなどを行っている場合があります。

例えば、さいたま市では一定条件を満たす住宅のスズメバチの巣について、委託業者による駆除制度を設けています。対象条件は自治体ごとに異なるため、民間業者へ依頼する前に居住地域の公式サイトを確認しましょう。

信頼できる害虫駆除業者の選び方

害虫駆除業者を選ぶときは、広告の料金だけでなく、調査方法や安全管理も確認してください。

・会社名、所在地、連絡先が公開されている ・現地調査後に書面の見積もりを出す ・駆除方法と使用薬剤を説明する ・追加料金が発生する条件を明示する ・子どもやペットへの注意事項を案内する ・再発保証の対象と期間を説明する ・作業後の報告書を発行する ・不安をあおって即決を迫らない

「建築物ねずみ昆虫等防除業」には、都道府県知事による事業登録制度があります。登録事業者には、機械器具、作業方法、防除作業監督者、従事者研修などの基準が設けられています。

ただし、この登録を受けていない事業者が業務を行うこと自体は禁止されていません。登録の有無だけで判断せず、見積もり、施工内容、保証、安全管理を総合的に比較しましょう。

高額請求を受けた場合の対応

国民生活センターは、害虫・害獣駆除サービスについて、広告価格とかけ離れた高額請求、不安をあおる勧誘、強引な作業などの相談が寄せられていると注意を呼びかけています。

請求金額や作業内容に納得できない場合は、次の資料を保存してください。

・広告画面のスクリーンショット ・見積書と契約書 ・作業前後の写真 ・請求書と領収書 ・メールやメッセージの履歴 ・業者名、担当者名、連絡先

広告の表示額と実際の請求額が大きく異なる場合や、見積もりのために呼んだ業者とその場で契約した場合は、訪問販売のクーリング・オフが適用できる可能性があります。納得できない金額を請求された場合はその場での支払いを避け、消費者ホットライン「188」へ相談しましょう。

よくある質問

ゴキブリ駆除はいくらかかりますか?

公開されている相場では、約1万~5万5,000円が目安です。部屋数、発生範囲、薬剤の種類、侵入口対策と再発保証によって金額が変わります。

数百円の害虫駆除広告は信用できますか?

数百円は基本料金や一部作業だけを示している可能性があります。国民生活センターは、3桁台などの極端に安い価格で駆除作業を依頼できることはまずないとして、注意を呼びかけています。

害虫駆除は1回で終わりますか?

害虫の種類と発生状況によって異なります。巣や侵入口まで処理できれば1回で完了する場合がありますが、トコジラミや広範囲の被害では複数回の施工を提案されることがあります。契約前に予定回数と再訪問費を確認してください。

賃貸住宅では誰が費用を負担しますか?

発生原因、建物の状態、賃貸借契約によって異なります。自分で業者を手配する前に、管理会社や大家へ状況を報告し、対応方法と費用負担を確認しましょう。

ハチの巣は自治体が無料で駆除してくれますか?

自治体によって対応が異なります。無料または委託業者による駆除を行う地域もあれば、相談や業者紹介のみの地域もあります。巣の種類や場所によって対象外になる場合もあるため、自治体の公式情報を確認してください。

まとめ

害虫駆除の費用は、ゴキブリ、ハチ、シロアリ、トコジラミなどの種類に加え、施工面積、巣の位置、作業回数、侵入口対策によって変わります。

見積もりでは、広告の基本料金だけでなく、出張費、薬剤費、再発防止、追加施工、保証を含む税込総額を確認してください。

極端に安い広告や不安をあおる説明には注意し、同じ条件で複数社を比較することが重要です。賃貸住宅では管理会社へ、ハチの巣では自治体へ事前に相談することで、不要な費用や契約トラブルを防ぎやすくなります。