ICL手術とは?費用・メリット・リスク・適応条件・レーシックとの違いを徹底解説

🕒 2026-07-31

ICL手術は、目の中に専用レンズを挿入して近視や乱視を矯正する視力矯正手術です。角膜を削らない治療として注目されており、強度近視の方にも対応できる場合があります。本記事ではICL手術の特徴や費用、リスクについて詳しく紹介します。

ICL手術とは

ICL手術とは「Implantable Collamer Lens(眼内コンタクトレンズ)」を使用して、近視や乱視を矯正する視力回復手術です。

専用のレンズを目の中に挿入することで、角膜の形を変えることなく視力を改善する治療方法です。

一般的なコンタクトレンズのように目の表面に装着するものではなく、虹彩と水晶体の間にレンズを固定するため、外から見てもレンズが入っていることは分かりません。

近年では、強度近視の方やレーシック適応外の方にも選択肢の一つとして注目されています。

ICL手術で治療できる症状

ICL手術は主に以下の視力矯正を目的として行われます。

対象内容
近視遠くが見えにくい状態
強度近視度数の強い近視
乱視物がぼやけて見える状態
混合乱視近視と乱視が合併した状態

ただし、すべての方がICL手術を受けられるわけではなく、事前検査による適応判断が必要です。

ICL手術の仕組み

ICL手術では、目の中に特殊な素材で作られたレンズを挿入します。

治療の流れ

  1. 点眼麻酔を行う
  2. 角膜部分に小さな切開を作る
  3. 専用レンズを眼内へ挿入する
  4. 虹彩と水晶体の間にレンズを固定する
  5. 傷口の状態を確認して終了する

手術時間は片目で約10〜20分程度が一般的です。

ICL手術のメリット

ICL手術には、レーシックとは異なる特徴があります。

角膜を削らない

ICL手術では角膜をレーザーで削らないため、角膜の厚みが不足している方でも適応となる場合があります。

強度近視にも対応できる場合がある

レーシックでは対応が難しい強度近視の場合でも、ICLが選択肢になることがあります。

視力の質が安定しやすい

ICLは目の中にレンズを入れることで光の屈折を調整するため、自然な見え方を期待できます。

レンズを取り出せる

万が一、将来的に問題が発生した場合、レンズを取り外すことが可能です。

ドライアイへの影響が少ない傾向

角膜を大きく削らないため、レーシックと比較してドライアイのリスクが低いとされています。

ICL手術のデメリット・リスク

安全性が高いとされるICL手術ですが、リスクがゼロではありません。

主なリスク

・感染症

・眼圧上昇

・レンズ位置のずれ

・白内障

・ハロー・グレア現象

・見え方への違和感

・一時的な視力変動

手術前の検査や術後の定期検診を受けることが重要です。

ICL手術の適応条件

一般的には以下のような条件を満たす場合に検討されます。

条件内容
年齢成人であること
視力近視・乱視の度数が安定している
目の健康状態白内障や眼疾患がない
角膜状態適応検査で問題がない
前房深度レンズ挿入に必要なスペースがある

具体的な適応については、専門医による検査で判断されます。

ICL手術前の検査

手術前には目の状態を詳しく調べます。

主な検査内容

・視力検査

・屈折検査

・角膜形状検査

・眼圧検査

・眼底検査

・前房深度測定

・角膜内皮細胞検査

これらの検査結果をもとに、使用するレンズの種類やサイズを決定します。

ICL手術の費用

ICL手術は健康保険が適用されない自由診療となることが一般的です。

費用の目安

内容費用目安
近視用ICL約40万〜70万円
乱視用ICL約50万〜80万円
両眼手術約60万〜90万円

料金には検査費用、手術費用、レンズ代、術後検診費用などが含まれる場合があります。

クリニックによって料金体系が異なるため、事前確認が必要です。

ICL手術の流れ

1. 事前検査

目の状態を確認し、ICL手術が適しているか判断します。

2. レンズの選択

検査結果をもとに、患者に合ったレンズを決定します。

3. 手術日の決定

レンズの準備後、手術日を設定します。

4. 手術

点眼麻酔を使用して短時間で行われます。

5. 術後検診

視力や眼圧、レンズ状態を確認します。

ICL手術後の注意点

術後は目を保護しながら生活することが大切です。

注意するポイント

・目をこすらない

・医師から処方された点眼薬を使用する

・定期検診を受ける

・強い運動を控える

・プールや水泳は医師の許可を得る

・目に異常を感じた場合は早めに相談する

ICLとレーシックの違い

項目ICLレーシック
治療方法眼内レンズを挿入角膜をレーザーで切削
角膜への影響少ない角膜を削る
対応近視強度近視にも対応可能な場合あり適応範囲あり
可逆性レンズ取り外し可能基本的に元に戻せない
ドライアイ比較的少ない傾向発生する場合あり
費用高め比較的幅がある

どちらが適しているかは、目の状態や希望する見え方によって異なります。

ICL手術を受けるクリニック選びのポイント

安心して治療を受けるためには、医療機関選びが重要です。

確認したいポイント

・ICL手術の症例数

・専門医の経験

・術前検査の充実度

・術後フォロー体制

・感染症対策

・料金体系の明確さ

・リスク説明が丁寧か

費用だけで判断せず、安全性や医療体制も比較することが大切です。

まとめ

ICL手術は、目の中に専用レンズを挿入することで近視や乱視を矯正する視力回復治療です。角膜を削らないことや、強度近視にも対応できる可能性があることから、近年多くの方に選ばれています。

一方で、手術には感染症や眼圧変化などのリスクもあるため、十分な検査と経験豊富な医師による診断が重要です。

2026年現在では、ICL手術の技術や検査設備も進歩し、より安全性を重視した治療が行われています。手術を検討する際は、費用だけでなく、症例実績や術後サポートまで確認し、自分の目の状態に合った医療機関を選ぶことが大切です。